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神経系細胞の分離

一般的に神経系細胞は非常に繊細であるため、技術的に慎重に扱う必要があるだけでなく、操作時間を最短にするような手法を選択する事が非常に重要です。MACS® Technologyは細胞に優しく、なおかつ迅速な処理が可能なため、神経系細胞の取り扱いに最適です。

神経幹細胞・前駆細胞の分離

マウス脳からの神経前駆細胞の分離
神経幹細胞・前駆細胞の分離
マウス(P1)小脳をNTDK(P)で分散後、Anti-Prominin-1 MicroBeadsを用いて、神経前駆細胞を分離した。分離後のProminin-1+ 細胞は、neurosphereを形成し増殖することが示された。

Anti-Prominin-1 MicroBeads, mouse

Prominin-1は、ヒトのorthologueであるCD133と類似の構造を持つ糖タンパク質で、発生期のマウス脳・神経組織より 、神経前駆細胞および上衣細胞を分離できます。

Indirect CD133 MicroBead Kit, human

ヒト脳・神経組織より、神経前駆細胞の分離が可能です。分離後のCD133+ 細胞は、in vitroで自己複製によるneurosphereが形成可能で、ニューロンおよびグリア細胞への分化能を有することが示されています。

ニューロンの分離

マウス海馬からニューロンの分離
ニューロンの分離
マウス(P1)海馬をNTDK(PN)とgentleMACS Dissociatorで分散後、Neuron Isolation Kitを用 いてニューロン以外の細胞を磁気標識しカラムにアプライすることで、ニューロンを非標識 のまま濃縮した。ポジティブおよびネガティブフラクションをMACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21で培養し、2日後に固定しAnti-MAP2抗体およびAnti-GFAP抗体で免疫染色を行った。

Neuron Isolation Kit, mouse

マウス脳・神経組織より、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア、内皮細胞および繊維芽細胞等の非ニューロンを磁気標識しディプリーションすることで、高純度のニューロンを分離できます。

※ P7以降のマウス脳からニューロンを分離する場合は、Adult Brain Dissociation KitgentleMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、本キットで分離するプロトコルをご用意しています。

成体マウス脳からニューロンの分離~培養
成体マウス脳をABDKとgenlteMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、Neuron Isolation Kit, mouseを用いてニューロンを分離した。分離後、MACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21 + L-glutamineで培養し、3日目にBDNFで刺激後、さらに4日間培養し Anti-MAP2抗体、βIII Tubulin抗体で免疫染色を行った。

Retinal Ganglion Cell Isolation Kit, rat

ラット網膜よりMACSiBead™ Particlesによる内皮細胞およびミクログリアのディプリーション後、CD90.1 (Thy1.1) MicroBeadsによるポジティブセレクションを行うことで、高純度の網膜ガングリオン細胞(RGCs)を分離できます。分散からRGCs回収までの時間は、煩雑なイムノパニング法と比べ半分の3時間で済み、多数のRGCsが得られます。

CD171 (L1CAM) MicroBead Kit, mouse

CD171の発現はP7マウス小脳において、ニューロンにほとんど限局されているため、最大99% の純度でCD171+ ニューロンを分離できます。純度は日齢とともに減少し、P9では最大80%、P12では最大64%になります。

ニューロン前駆細胞の分離

Anti-PSA-NCAM MicroBeads, human, mouse, rat

組織もしくは培養細胞より、ニューロンにコミットした未分化な前駆細胞を分離できます。分離後のPSA-NCAM+ 細胞は、GABA作動性 または ドーパミン作動性の介在ニューロンに分化誘導できます。

※ ES/iPS細胞より分化誘導したニューロン前駆細胞を分離する場合は、Anti-PSA-NCAM MicroBead Kitをご利用ください。

アストロサイト

アストロサイトの分離

GLAST+ アストロサイトの分離~培養
アストロサイトの分離
マウス(P7)脳をNTDK(T)とgentleMACS Dissociatorで分散後、Anti-GLAST MicroBeadsを用いてアストロサイトを分離した。その後、GLAST+ 細胞をMACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21で培養し、7日後にAnti-GFAP抗体およびAnti-GLAST抗体で免疫染色を行った。

Anti-GLAST(ACSA-1) MicroBead Kit, human, mouse, rat

アストロサイトの膜貫通型糖タンパク質であるGLASTの細胞外エピトープを特異的に認識するAnti-GLAST抗体に基づき、アストロサイトを1時間以内に分離できます。
※ 生後7日齢未満のラット又はマウスから、GLAST+ アストロサイトの回収に必要な分離と分散の試薬をセットにしたスターターキットもご用意しています。

成体マウス脳をABDKとgenlteMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、Anti-ACSA-2 MicroBead Kitを用いてアストロサイトを分離した。ASCA-2+ 細胞をMACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21 + L-glutamineで培養し、7日後にAnti-GLAST抗体およびAnti-GFAP抗体で免疫染色を行った。

Anti-ACSA-2 MicroBead Kit, mouse

ACSA-2抗原はGLAST+ アストロサイトに特異的に発現しています。発生初期から成体のアストロサイトを分離する際に有用です。

※ P7以降のマウス脳からアストロサイトを分離する場合は、Adult Brain Dissociation KitgentleMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、本キットで分離するプロトコルをご用意しています。

オリゴデンドロサイト

オリゴデンドロサイト前駆細胞の分離

CD140a (PDGFRα) MicroBead Kit, mouse

CD140a(PDGFRα)の発現に基づき、ミエリン形成能を有するオリゴデンドロサイトへ分化するオリゴデンドロサイト前駆細胞を分離できます。

Anti-AN2 MicroBeads, human, mouse

AN2/NG2の細胞外ドメインを認識する抗体により、オリゴデンドロサイト前駆細胞およびNG2+/AN2+ グリア細胞をviabilityよく分離できます。

Anti-A2B5 MicroBeads, human, mouse, rat

ヒト、マウス、ラットのグリア前駆細胞をA2B5の発現に基づいて分離できます。

※ ES/iPS細胞より分化誘導したグリア前駆細胞を分離する場合は、Anti-A2B5 MicroBead Kitをご利用ください。

未熟オリゴデンドロサイトの分離

未熟オリゴデンドロサイトの分離
CD1マウス(P6)脳をNTDK(P)とgentleMACS Dissociatorで分散後、Anti-O4 MicroBeadsを用いてO4+ オリゴデンドロサイトを分離した。その後、O4+ 細胞をMACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21 + L-glutamineにPDGF-AAおよびFGF-2を加え培養し、5日後にAnti-MBP抗体で免疫染色を行った。

Anti-O4 MicroBeads, human, mouse, rat

O4の発現に基づき、未成熟オリゴデンドロサイトの分離が可能です。O4+ 細胞を濃縮することで、オリゴデンドロサイトの純粋培養も可能です。

※ P7以降のマウス脳からオリゴデンドロサイトを分離する場合は、Adult Brain Dissociation KitgentleMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、本キットで分離するプロトコルをご用意しています。

成体マウス脳をABDKとgentleMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、Anti-O4 MicroBeadsを用いてオリゴデンドロサイトを分離した。分離後、MACS Neuro Medium + MACS NeuroBrew-21 + L-glutamineにPDGF-AA およびFGF-2を加え培養し、培養5日目に固定後、Anti-O4抗体およびAnti-MOG抗体で免疫染色を行った。

ミエリン

ミエリン片の分離

Myelin Isolation Beads (4 mL), human, mouse, rat
Myelin Isolation Beads (2x4 mL), human, mouse, rat

脱髄および再髄鞘化の研究に特に有用となるミエリン片定量のために、単細胞懸濁液からミエリン片を濃縮することが可能です。

ミクログリア

ミクログリアの分離

ヒトグリオブラストーマからミクログリアの分離
ミクログリアの分離
ヒトグリオブラストーマをBrain Tumor Dissociation Kit (P)とgentleMACS Dissociatorで分 散後、Myelin Removal Beadsを用いてミエリン片を除去した。その後、CD11b (Microglia) MicroBeadsによりポジティブセレクションし、in vitroでミクログリアの培養を行った結果、 正常な形態を示すことが示された。

CD11b( Microglia) MicroBeads, human, mouse

ヒト、マウス脳・神経組織もしくは脳腫瘍より 、ミクログリアを高純度で分離できます。

※ ミエリン片を含む組織サンプルよりミクログリアの分離を行う場合は、分離前にMyelin Removal Beads IIによるミエリン片の除去をお勧めします。

マウス成体脳からミクログリアの分離

CD11b/c (Microglia) MicroBeads, rat

CD11b/c(Microglia)抗体は、CD11bおよびCD11cの共通エピトープを認識しており、ミクログリア、マクロファージ等で発現しています。ラット脳・神経組織より、ミクログリアを分離できます。

内皮細胞

内皮細胞の分離

マウス成体脳から内皮細胞の分離
内皮細胞の分離
マウス成体脳をAdult Brain Dissociation KitとgentleMACS Octo Dissociator with Heatersで分散後、CD45 MicroBeadsを用いたディプリーションに続きCD31 MicroBeadsによるポジティブセレクションを行い内皮細胞を分離した。CD31+ 内皮細胞はFibronectinコーティングガラスカバー上で最適な培地を用いて培養した。培養2日目に細胞を固定しCD31抗体、Anti-DIL-AC-LDL抗体で免疫組織化学染色を行った。

CD31 MicroBeads, mouse

CD31は、成熟した内皮細胞以外にもほとんどの白血球サブタイプや血小板にも発現しています。そのため、白血球を予め除くことで、CD31+ 内皮細胞を純度よく分離できます。

CD45 MicroBeads, mouse

CD45+ 白血球を除去できます。目的細胞の分離マーカーが白血球にも発現している場合は、本ビーズで予め除去することが出来ます。

Endothelial Cell Isolation Kit, rat

新生仔ラット脳から内皮細胞を分離できます。予め不要な細胞をディプリーションした後、内皮細胞をポジティブセレクションします。

ES/iPS細胞より誘導した神経系細胞の分離

Anti-A2B5 MicroBead Kit, human, mouse

ES/iPS細胞から誘導したグリア前駆細胞を高純度で濃縮するために最適化されています。

Anti-PSA-NCAM MicroBead Kit, human, mouse

ES/iPS細胞より誘導したPSA-NCAM+ 神経前駆細胞を磁気濃縮することで、特定のサブタイプの神経細胞への分化誘導効率の向上が期待できます。

ヒトiPS細胞より誘導されたNeural Crest Stem Cellsの濃縮
ヒトiPS細胞を神経前駆細胞へ誘導後、Neural Crest Stem Cell MicroBeadsを用いて、Neural Crest Stem Cellを濃縮した。その後、適切な分化培地を用いて21日間培養することで末梢神経細胞へ誘導できることが示された。

Neural Crest Stem Cell MicroBeads, human

CD271(LNGFR, p75NTR)の発現に基づいて、ヒトES/iPS細胞より分化誘導したneural crest stem cellsを分離するために最適化されています。

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Miltenyi Biotec K.K.
TEL +81 3 5646 8910
FAX+81 3 5646 8911
macs@miltenyibiotec.jp
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